母は母である前に祖母の娘

母は母である前に祖母の娘だ。
母には、なによりもまず母になってもらいたかった。
私と祖母が崖から落ちそうになっていたら、きっと私から助けるだろう。
でも、私と祖母が同程度の怪我、それも命には関わらないほどの怪我をしていたら、母はおそらく、私ではなく祖母から手当てする。

そんな悲しさ。

 

わたしたちは普段崖から落ちそうになることはまずない。
命に別状はない。
でも怪我はするし、困難にはぶつかるし、誰かに助けを求めたくなる時は往往にしてある。

その時わたしは母の視線の先にはいない。

そんな悲しさ。

 

祖母の命か、娘の命か、極限的な選択の時にしか発揮されない愛がある。
だとしたら、娘がその愛に触れられる日は来るのだろうか?

その時に、母の視線の先に私はいない。

 

それを嘆くことは、親不孝なのだろうか。

一度でいいから、あるはずの愛を見てみたい。

そこにそれがあるんだと、私は知りたい。

そんな悲しさが隣にあることを、たぶん母は知らない。

彼氏と別れました

彼氏と別れました。

前言ってた好きでもない人のやつです。

 

前回断ったときにゴネられたので、今回もまた長電話しなきゃなのかなあとビクビクしていたのですが、実際は世間話含めて5分で終わりました。

当然っちゃ当然だし、肩の荷が降りてほっとしています。

 

でも一言だけ、言わせてください。

 

見た目いい方だしってどういうことだよ。

二年付き合って私の美点は見た目だけ?

あれだけ猫かぶってたのに、精神に矯正器具バリバリ付けて清楚な女子アナみたいに振舞ってたのに、その果てが見た目かよ!くそ!

 

次はあんまり猫被らないで自然体に近い状態でお付き合いしたい……アァ……

ナチュラルメイクの子には彼氏がいることが多い?何を当たり前のことをドヤってるんだ男ども。

先日こんなツイートを見ました。

 

ナチュラルメイクの子には大抵彼氏がいる。彼氏がいるからナチュラルメイクなのか、ナチュラルメイクだから彼氏がいるのか。

 

女子に生まれついて苦節20数年の私から言わせてもらえば、なーに当たり前のことを言っとるんだって感じです。

こんなこと言われても、「釣り竿に餌をつけたから魚が釣れた。餌をつけたから魚が釣れたのか、魚が釣れたから餌がついていたのか。」って言われているようなもんです。

正直こんなこと言われたら、あっ、この人あんまりモテないのかな?って思います。自分が周りの女性から異性と思われていないことを公言するようなもので、男性にとって百害あって一利なしです。

 

まあまずは「彼氏 メイク」でググって見てください。

もしくは「好きな人 メイク」でもいいです。
検索結果を見れば明らか、もう唸るほどのナチュラルメイク推しですよ。
まだ彼氏「ほしい」とも打ってないのに。
右を見ても左を見てもノー通常メイクイエスナチュラルメイクですよ。

 

つまり彼氏が欲しい女子がナチュラルメイクをするんです。そんなの当たり前です。餌をつけなきゃどんなに待とうが魚はつれませんからね。

 

(たまに餌をつけずともドカドカ男釣る天然餌みたいな女子もいますけど、まあまず少数派です。)

 

だってそうでしょう?好きな人が出来たら大抵の女子は探りを入れますよ。どんなタイプの女の子が好きなの?芸能人なら誰? 

 

石原さとみだったら唇と眉のメイクに気をつけて全体をふんわりした印象にすればいいし、
きゃりーぱみゅぱみゅみたいな子がいいって言われたらより男受けする涙袋を研究するんです。それが女子ですよ。
答えはわかってる、だからそれに向かって努力する。

もちろん理想と現実は違います。彼が石原さとみを好きだと言ったからといって、石原さとみ似の子しか好きにならないわけじゃない。だからこそ付け入る隙があるし、努力のしがいがあるんです。

 

でももし相手がどんな餌を好きか分かってたとしたら、その餌を付けようとしたり、もしその餌が手に入らなかったとしても似た餌をつけようと努力するはずです。

魚釣りも一緒でしょ?マグロを釣るのにミルワームを餌にする釣り人がこの世のどこにいますか?

 

だから彼氏が欲しくない女子は自分の好きなメイクをするんです。ギラギラの青シャドウに真っ赤なリップ。欲望の対象が男ではない何かに向かっていることの分かりやすい表れです。

つまり餌をつけてないってことは、魚を釣ることが目的ではないんです。ただ静かな森の湖畔を眺めていたいだけだったり、ナイトプールで自撮りしたいだけだったり、夜の海で組んず解れつするBLが読みたいだけです。

 

だからナチュラルメイクじゃない女性ばかりが周りにいるそこのあなた。

はっきり言います、あなたは彼女らに相手にされていません。

最悪の場合、餌なんかなくても釣れる雑魚と思われているってことですよ。

それを知って尚、彼氏がいる女子はナチュラルメイクが多いんだなんてドヤれますか?

え?ドヤれる?そうですか……

まあ、一女の意見として聞き流してください。

 

でもお節介を承知で言わせてもらうと、男性の方は女性のメイクに口を挟まない方が身のためです。言うのはこの一言でけっこう。今日もきれいですね。以上。解散!

子供の八重歯を矯正しようか迷っているお母さんへ

こんにちは。

八重歯になって十数年、八重歯に泣き、八重歯で笑い、八重歯とともに人生を歩んできました八重子です。

 

今日は子供の八重歯矯正をしようか迷っている世のお母さんがたに向けて書かせてください。いやもう自己満足のために書きます。

 

八重歯の話は、現在の私にとってアンタッチャブルで、もはやタブーといっても過言ではありません。

私に八重歯とのお付き合いが生じたのは、小学校高学年の頃でした。笑った口角のちょうど端から見える、まさに犬歯といった印象でしたが、正直その頃は八重歯も生えかけでしたし、コンプレックスに感じることはほぼありませんでした。強いて言えば、六年生の時のアルバム写真を受け取った時に、これが八重歯か、くらいの気持ちでした。

 

中学校1年生、当方女子でしたので例に漏れず多感な時期です。学生証の、「八重歯に引っかかって左右対称に口角が上がっていない私」に気付いたとき、愕然としました。

まるで麻生太郎です。

麻生太郎の口元で、私は普段笑っているんだ。

あまりのショックで、私は人前で笑うことを意識的に少なくしました。どうしても笑いたい時は、必ず手で口元を隠すようにして、八重歯を、ひいては八重歯によって現れる麻生太郎を隠そうと必死に頑張っていました。

(そのためかはわかりませんが、中学時代のあだ名は皇族、もしくは雅子さまでした。)

 

でもいつまでもこの爆弾のような麻生太郎を隠し持つわけにも参りません。人生で学生証のための写真撮影は少なく見積もってもあと5回以上残しています。大学まで行くとしたら、あと9回はあるのです。そして卒業のたびに襲うアルバム撮影……カメラマンといえば皆必ず口を揃えて言うのです、「笑って」と。

オーマイガー。これから重ねられる麻生太郎を思うと気が遠くなります。そして悲しいことにカメラマンは対象者が笑うまでシャッターを押さないのです。

 

私は友達の口元をよく観察するようになりました。同じ悲しみを、同じ麻生太郎を隠し持つ八重友はいないか探すためです。ところがどっこい同級生は100人以上いるのに誰1人として八重歯の子がいない。

私は世界でただ1人、麻生太郎以外に麻生太郎を持つ麻生太郎なのか。私は一生誰にもなれず麻生太郎のままなのだろうか、何度枕を濡らしたことでしょう。

そんな時でした。ある日突然、歯に金属をはめてきた友達がいました。聞けば歯の矯正をしているらしい。歯並びをよくするためにつけてると。ムムッ?歯並び?ひょっとして私が求めているのはこれではないか??

 

私はすぐに母に相談しました。八重歯のせいで、笑うときに麻生太郎になる。このままでは恥ずかしくて記念写真も満足に撮れない。でも歯の矯正をすれば歯並びが治せるらしい。私の八重歯も治せるかもしれない!ぜひやってみたい、と。

 

どんなに説明しても、母の顔は興味なさげでした。なので仕方ない、不本意ではありますが話を盛りました。

八重歯が尖っているのでその先端と頬の内肉が擦れて口内炎ができやすくものを美味しく食べられないとか、

喋るたびに擦れるので常時口内炎が出来ていて、労わりながらじゃないと喋れないとか、

そのせいで学校の音読の時間に周りのみんなより音読が遅くなってしまっていて恥ずかしいとまで言いました。

必死です。目的のためならば手段は問いません、親心は考えず、娘が傷付いて悲しんでいる御涙頂戴系にシフトチェンジしました。しかし頬肉は傷ついていなくとも、それほど私にとって麻生太郎は恥ずかしく、心に傷を負っていたことは確かなので、傷が付いた場所は違えど嘘はついていません。そう自分を説得しました。

 

ところが母の答えはこうでした。

 

「矯正はお金がかかるから出来ない。」

 

母が言うことには、矯正は100万以上かかるらしく、そんなお金をお前にかけることはできないと。

確かに100万は大金です。子供心に無理だなと思いその時は引き下がりました。まだ13歳です。お金のことになると頭が回らなかったんですね。

 

ところがどっこい14歳、ふと思いました。我が家では毎年夏に四日間、ディズニーに行くのが当時の慣例でした。聞けばオムツも取れない赤ちゃんの頃から行っているらしい。おいおいおい。話が違うじゃないかと思いました。

私が住んでいるところは、田舎なので、ディズニーに行くまでの交通費は馬鹿になりません。一人当たり万単位が平気で飛んでいきます。加えてフォーデイチケット家族分?そしてホテル代?待ってくれ。ディズニー行くのやめれば矯正できるだろ!

 

母にまたお願いしました。

私、普通の人に戻りたいの。

麻生太郎をやめて、普通の人間になりたいの。

 

母の答えはこうでした。

「ディズニーは家族の総意だから」

 

多数決の前で個人は無力です。

私は惜敗しました。

涙をのんでの野党です。

 

それから何度かまた挑戦しました。

でも決まって、母の答えは「できない」でした。

 

三度目の正直もダメであれば、大抵の人間は諦めます。私も例に漏れず諦めました。仕方ない、極力笑わないようにして、それでも笑わなければならない時は麻生太郎を受け入れよう。麻生太郎は私の一部、どんなに隠し立てしようとも私は麻生太郎なのだと。健気です。書いていて涙が出ます。弱冠14歳の女の子が、我が身に背負った麻生太郎を受け入れようと努力している。涙なしには語れません。

 

そして月日が経ち、高校を卒業し、3冊の麻生太郎コレクションができました。大学の卒業アルバム用の写真も撮ったので、4冊目の麻生太郎アルバムまで秒読みです。そんな時でした。久しぶりに実家に戻ると母がこう言ってきたのです。

 

「あんた八重歯ひどいね、矯正しないの?」

 

もう開いた口も塞がらないとはこのことです。あれだけお願いしていたのに、あろうことか母は私が重度の八重歯であることに気付いていなかったのです。

 

当然といえば当然かもしれません。事実私は意識的に笑うことを少なくしていましたし、笑うときはさも気高い貴族であるかのように口元を隠しオホホホでしたから。母が八重歯を目にする機会が少なかったことも確かです。

 

それでもあまりにデリカシーのない一言です。

口調ではもう反語です。

なぜ治さないのか?と言わんばかりです。

私は泣きました。罪を憎んで人を憎まず。八重歯を憎んで、麻生太郎を憎まずです。けれど泣きました。喚きました。

20越えのいい大人でしたが、私の中で溜まりに溜まった麻生太郎への憎しみが矛先を変え、母に向かったのです。

 

なぜ今言ったんだ。

なぜその一言をあのとき言ってくれなかったのか。

なぜ私の言葉に耳を傾けてくれなかったんだ。

どうしてそんな風に私を責められるのか。

お母さんは私なんか見ていないんだ。

私なんかどうでもいいのか。

どうでもいいんだ。

だからそんなことか言えるんだ。

 

涙が止まりませんでした。

母は私に対して、お金がないからと断ったことをすっかり忘れているのです。そもそも、八重歯で悩んでいたことすら知らなかったのです。

 

それ以来、母は度々八重歯の話を口にします。私が親知らずの治療のために歯科に行くことが多くなったためです。矯正を相談してみろと言うのです。でも私には出来そうにありません。八重歯でない人から見たら、もしくは八重歯に悩む人でさえ理解できないかもしれません。

でも無理なのです。私が今八重歯を治したら、私が八重歯で苦しんできた10数年をなかったことにしてしまうからです。そしてこれから八重歯を治そうが、大したメリットはないのです。私はもう滅多なことでは笑わない人間になってしまったし、笑う時は手で口を隠します。これは今や無意識の行動なのです。そして社会人になり、毎年証明写真を取ることもなければ、アルバムも作りません。写真が嫌いなので一緒に写真を撮りたがるような友達も私にはいません。せいぜい免許の更新で取る程度です。でも免許証なんて、誰が見るんですか。

 

だから今の私にはいらないのです。

結婚式の写真があっても、私は真顔か、花束を口元に持ってくるかで麻生太郎を誤魔化せばいい。そのくらいの覚悟で麻生太郎と付き合ってきたのです。

 

だから今の私にはいらないのです。

 

ここまで言えばわかりますね。

 

私は本当は、治療がしたいのです。

 

でも出来ない。13歳から苦しんできた私を見捨てられないのです。八重歯で悩む私こそが、私のはずだと信じて生きてきてしまった。だから八重歯を捨てることは、今の私にとってアイデンティティを捨てることに等しいのです。

 

麻生太郎と向き合うことで諦めてきたことがある一方で、麻生太郎はどうしようもなく私の人生の一部なのです。だからもう変えることは出来ない。それに成人してしまったので、子供の頃より矯正には時間もお金もかかりますからね。

 

長々と語ってしまってすみません。でも八重歯一本でここまでこじれた人間ができる良い証明にはなりましたね…。

 

長くなってしまいましたが、とにかく1番言いたいことは、娘や息子に八重歯ができて、矯正しようか迷っているお母さんがいれば、出来れば矯正に踏み切ってもらいたいということです。就活の時も、麻生太郎はニヒルな、嫌味っぽい印象を与えてしまうことが多いため、あまり受けは良くないです。

 

今は中学生までは医療費が無料な市が多いです。ひょっとしたら全国無料かもしれません。

もちろん歯科も無料です。

私は大学生の頃歯科でバイトをしていましたから、無料で歯の矯正をしていく子供たちを何人も目にしてきました。

八重歯かな?と思ったら、気付いた時に歯科に連れて行ってあげてください。

子供は骨がまだ固まってないので、大人に比べて矯正がしやすいのです。歯科に通う時間も大人に比べてありますしね。

 

笑いたくない、写真なんか取りたくない、アルバムなんか欲しくない。

そんな悲しい子を増やさないであげてください。

人は笑顔が1番です。

麻生太郎さんの笑顔だって、素敵な笑顔です。

でもコンプレックスは、コンプレックスなのです。そしてそれは、一見すると他人には理解されない。

お母さんにとって八重歯はコンプレックスではないかもしれない、気にすることではないかもしれません。

もしかしたらチャームポイントと思っているかもしれません。

でもお子さんにとってはどうでしょうか。

違うかもしれない。

お子さんの方がもしかしたら八重歯をチャームポイントと思うかもしれない。

お母さんの方が子供の八重歯をコンプレックスに思ってるかもしれない、それはわかりません。美的感覚は人それぞれです。

 

でも、どんな状況であれ、道は残しておいてあげてください。

 

八重歯は矯正できるよ。中学生までなら無料だよ。もし気になったら気軽に言ってね。

 

これでいいのです。矯正だけに強制はしないであげてください。

 

八重子からは以上です。

ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。

 

 

女の子のふわっとした厳格なルール

女の子ってほんとうに面倒。

化粧はしなきゃいけない。

それなりに流行を捉えて。

でも髪や爪が華美すぎは論外。

また個性的すぎる服装は微妙。


差し色?抜け感?雄まゆげ?

ひとつが変でも全体のバランスが整ってるならとりあえずオッケーな心模様。

つまりきれいならいいのね、男女問わず。


でも女どうしの場合、

色々研究して、練習して、それなりに身綺麗になっても、

それはそれで褒められたときに、

褒めてくれた相手が気を悪くしないように適度に謙遜しなきゃいけない。

それができない奴は次からは皮肉で褒められる。

女の園では自分ディスが上手い美人ほど、

認められやすい。読んだことあるね。


美人ですねって、新しい環境に入ると八割がた言われる。すごく嬉しい。

だって家では二目と見れないブスと言われ続けてきたから。

でも、だからこそ褒められても、褒められ慣れてないプラス口下手が災いして、うまく自分をディスれない。


私が考えるに、多分褒められたときの理想の返しは、

・自分ディス2割

・天然じゃないのよ努力でまかなってきたのよアピール4割

・褒めてくれた相手の良いところを伝える4割

これだと思う。


でも私相手のことうまく褒められない。だって褒めてくる相手って、大抵自分より努力してないブスだから。


美人は自分より美人しか褒めない。


そりゃそうでしょ。橋本環奈ちゃんとか新垣結衣ちゃんにおきれいですねって言われて、その褒め言葉に何の裏も感じず受け止められる二、三十代がこの世に一体何人いる?


40、50、それ以降ならまだ分かるよ。勝負してるフィールドが違うもの。人生の中で培われてきた豊富な経験から醸し出される大人の深みとか、色気とか、いろいろ鑑みてからの「きれいですね」が構成されているわけだし。


でも同じ20代で、片やバッチリ化粧と髪も整えてからバイトに出勤、対してあちらはすっぴん、髪もボサボサ。それで会うたびにいや〜美人ですねって言われても、そりゃあ あなたよりはね、としか感じようがない。口が裂けても言いはせんけど、


しかし相手の美人ですねアタックをただ受け入れ続けるわけにもいかない。

相手のストレートを上手く流しつつ、相手の勢いを利用して反撃という名の謙遜と謙譲をせねばならない。

苦し紛れに「すっぴんでそのツヤなんて、肌が綺麗で羨ましいです〜」とか言う。本気でそんなこと思ってない。でも何でもいいからとにかく褒める。心がこもってない?当然でしょうが。努力してないブスをどうやって褒めるの?スーツのボタン綺麗に締められるんですね!くらいしか心の底から褒められん。


でも多分、私の上っ面の褒めなんか謙譲にもなってないことが向こうにはお見通しなわけだ。この戦略では大抵勝てないし戦場から降りない。引かぬ媚びる顧みぬで相手の粘り勝ち。


美人ですね。そんなことないよ〜

なんでいつもそんなにきれいなんですか? ありがとう〜そんな風に言ってくれるのあなたくらいですよ〜うれしいな〜

美人はいるだけで得ですよね。そんなことないよ〜好みとかあるしね〜

こんなにきれいだったら人生イージーモードでしょ?いやいや〜


このあたりで当方諦めモードになる。褒め言葉がポジティブな表現で飾った本格的なボディーブローに変わってくるからだ。もういい、もうこれ以上このやり取りするの面倒だ。厚塗り化粧キャラで行こう。


「そんなに褒めてもらえてすごくうれしいんですけど、でも私化粧に1時間以上かけてるから、リフォーム後の顔なんです〜うふふ」


こうして女はまた嘘をつく。

そして奴は満足して舞台から降り、次の出勤日には化粧に2時間以上かけるブスキャラに私はなっている。


めでたしめでたし。

ここ最近の私の罪状

ここでは1日1善、ハッピーなことを書こうと思ってたのですが、無理だなって思いました。


いや無理じゃないんだけど、1日の中であった良いことひとつ書くくらい、ひねり出せばなんとか、無理難題ではない、んだけど、やっぱり無理はしてるなって思ったので、素直になって楽になろうって思いました。


ここ最近であった私の主な罪状は、


・好きでもない人とまたデートした件


・電車代間違えて2400円でいいところを2700円の休日切符を買って400円も赤字にしたのに悲しみのあまりその足でYSLのリップを買い計5000円の赤字を出した件


・ジャニオタに自分から近付いておきながら「ファンにはなりません、でもDVDはタダで見せてください」と配慮なく発言した件


・カフェでラメネイルを爪で剥がし床にパラパラしてきた件


の、4点です。順番に詳しい罪状を確かめて、然るべき判決を下しましょうね。


ひとつめ。

好きでもない人とまたデートした罪についてです。

これは話せば長くなるのですがかいつまむと、

私は小学生の頃からとにかく早く結婚したくて、できれば二十歳超えたら結婚していたかった。でも男性には毛ほども興味がなく、初恋もクソもなしに20数年経過して今に至るのですが、21の時、流石にこのままではイカンと思いまして、出会い系アプリで彼氏になってくれる人を探しました。それが件の相手です。2回目で付き合ってくれた言われて付き合って、でも相手とデートするのに交通費と食費合わせて1万使うことに意味を見出せず、ほどなくして断ったのですが、また相手から付き合ってほしいと言われたため、また付き合いました。二回も告白してくれるなんて本当に私のことが好きなのかもしれない♡と人生で告白されたことのない底辺女子の私は当時浮かれていたんですね。でもやっぱり好きじゃないからお金をかけて会う気にならない。私は向こうの誕生日を覚えていてラインするけれど、向こうは私の誕生月は覚えていれど日は知らず、確認する気もない。5月に「そろそろ誕生日だよね、おめでとう😁」みたいなラインが来る。それが2年連続。書いてて悲しいわ。正直向こうも私のことたいして好きじゃないわな。でもまあ、東京に買い物に行くついでに会うかと思って会いました。展示を見て、昼ごはん食べて解散して、その後は1人でショッピングに行こう!と思ってました。でも出来なかった。口下手で小心者だから上手いこと男の人をかわして自分の思い通りにできないし、する勇気もないんですね。男の人の前だとついぶりっ子してしまって、そこから抜け出せない。なぜぶりっ子するのかというと、本当の自分を愛してもらえる自信がないからで、そんなことしてたって根暗メンヘラは雰囲気からしゃべりから滲み出るので最終的には意味ないって思ってはいるのですが、やめられないんですね……。彼とディズニー行くくらいなら、1人でディズニー行った方が絶対に楽しい。そう分かっているのに言えないのは、母親が医学部と結婚しろと口を酸っぱくして言ってくるからなんだと思います。


ふたつめ。

赤字の哀しみを赤字の喜びで清算した罪についてです。

これはひとつめと繋がっているのですが、昼食を一緒にとった後、山手線を駆使して買い物をするつもりでした。予定では帰りの電車まで四時間あったので余裕だろうと思って。でも結局早く帰りたいが言い出せなくて、東京の下町を意味もなくプラプラ。結果3時間半のロス。それから買い物できたのは30分で、どの電車も用いず、休日切符を持て余して帰りの電車に飛び乗りました。相手は自己主張のない人なので、出かける際の予定は私がいつも決めるのですが、帰りの時間だけは向こう主導なんですね…。相手を不快にすることなく「早く帰りたい」が私には言えないので、で、結果予定が終わった後もたいした会話もせずプラプラする。いつものコースです。でも今回こそは早く帰るねって言おうと思ってた。シュミレーションも行きの電車でちょっとした。結果。JRへ400円の募金。悲しすぎます。いやわかってます、何もかも私が悪いです。好きでもない男と付き合ってて、別れようともいえず、帰りたいとも言えない小心者のクソ女が悪いです。でもこんな悲しい気持ちじゃ帰りの坂道を自転車で登りきれないよからの途中下車。デパートで前々から欲しかったイブサンローランのティントリップを買い、今度はイブさんのグロスがほしいな…と通販サイトを眺め今に至るです。でもおかげさまで400円の哀しみは消えました。だからリップを買ったことは後悔してません。えへへ。ニキビが治ったらたくさん使おうっと。


みっつめ。

もうなんか文字に起こすの面倒になってきました。ここからはダイジェストで。

とあるアイドルグループにYouTubeでハマる。ライブのMCが見てみたいなぁ。友達にDVDを借りる。返しに会いに行って、お茶する。語りを聞く。別れ際に「また新しいDVD出たら見に来たいな」と私が言う。以上。

語りを聞いているときに、ファンクラブに入ろうかなという一言を欲しがっていることは何となく感じていました。でも適当なことは言えない脳みそ足りない系なので、入る気皆無でそんなこと言えませんでした。お金払ってライブに行くほどではないけれど、DVDなら見たいなと思いました。だから言いました。「また見せてね。」よう言えたな。小心者のくせに面の皮だけは厚いです。

相手がどこまで嫌な気持ちになったか定かではないけれど、あれだけ熱心に何時間も語るってことは勧誘したいって意味合いが少なからずあったと思う。向こうはチケットのために名義をいくつも持って本人たちに会うために努力していて、かつアイドルたちの売り上げに貢献しようと店頭販売を自主的に狙う奉仕者だったのだから。私はその奉仕する価値のあるアイドルたちをあの一言で否定してしまったんじゃないかと思い、帰りの電車でかなり落ち込みました。数少ない友達を1人自分の言動のせいでまたなくした、そんな気持ちでいっぱいです。


よっつめ。

どこがダイジェストだよ。


私はネイルアートが好きです。

男受けとか考えず、爪だけは好きなように塗っています。今回は大粒のラメを塗っていました。1週間前に塗ったやつなので、もう端のところがだいぶ浮いてきて、シャンプーとか、手櫛をするたびにネイルと爪の間に引っかかってキシキシいってました。それでまたついつい気になってしまって、友達とカフェで話しているときにペリペリパキパキ剥がして、そのまま床にパラパラしました。流石に爪の形そのままに剥がれたものはポケットに入れましたが、半分くらいのはそのまま床に落としていました。汚えよ。マナーって100回爪に書いて改めろ。


それにしても長い、長すぎるよ。

言い訳ってどうしてこう長くなってしまうんだろう。

もっとスパーンと一言で言い訳したい。


罪!好きじゃない人とまた会った!

言い訳!臆病者だから!

判定!本人が関係解消の申告は当分不可能と申し出たため不起訴!

みたいな。


それはもう言い訳でなく開き直りかもしれないけど。


以上です。

この中で、今後すぐに改められそうなのは4番目なので、


被告人は人前でネイルペリペリ後床にパラパラした罪で「今後ゴミ箱の上以外では一切のネイルペリペリを禁ずる刑」に処します。


ノーペリペリ、ノーライフ